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東京電力福島第一原発の事故を踏まえ、新たなエネルギー政策を検討する菅内閣の「エネルギー・環境会議」(議長・玄葉光一郎国家戦略相)の中間整理案が明らかになった。「原発への依存度を下げていく」として「減原発」の方向を示し、2050年ごろまでの工程表を策定する方針を明記。電力会社による地域独占体制の見直しや、電力会社から送電部門を切り離す「発送電分離」の検討も掲げている。29日の同会議でまとめ、公表する方針だ。
菅直人首相は将来の「脱原発」を目指す考えを表明してきたが、内閣として原発を減らす方向性を打ち出すのは初めてとなる。 中間整理案は「原発への依存度低減のシナリオを描く」とし、現行のエネルギー基本計画を根本的に見直す姿勢を提起。従来の推進政策の前提となってきた原発の安全性や発電コストを徹底的に検証することを掲げている。使用済み核燃料を再処理して使う「核燃料サイクル」など日本のエネルギー政策の根幹部分も検証の対象に含めた。 一方、「『反原発』と『原発推進』の二項対立を乗り越えた国民的議論を展開する」と明記。与野党や官庁、財界に反発の強い「脱原発」の表現は避けた。 集中型から分散型へのエネルギーシステムの転換も提唱。地方への民間投資を促して新たなビジネスモデルを構築することが「経済成長の源になる」とし、「経済社会構造そのものを地域分散型に変革する」と記した。 原発の代替エネルギーとされる再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の導入や、東西の周波数の違いで全国的に電力を融通できない仕組みの見直しにも着手する。 太陽光発電などの再生可能エネルギーについて「電力の高コスト化を招く」と指摘されることを踏まえ、同会議内に「コスト等試算・検討委員会」を設置。福島第一原発の事故で必要となる賠償費用などを含めた原発の発電コストや、再生可能エネルギーの導入可能性について客観的なデータをもとに検証する。 菅首相は13日の記者会見で「将来は原発がなくてもやっていける社会を実現していく」と表明。政権内から批判されて「個人的な考え」と修正したが、この中間整理案は内閣としての方針を示すものだ。首相はこの案に基づいて基本方針を閣議決定することを目指すが、退陣表明で求心力を失っており、今後の展開は見通せない。 ◇ ■菅内閣の「エネルギー・環境戦略」の要点 ・電力会社の地域独占見直しに向けた制度整備 ・電力会社の発送電事業の分離に向けた検討 ・原発の「国策民営方式」の徹底的な検証 ・核燃料サイクル政策など原発政策の徹底検証 ・原発の発電コストや自然エネルギーの導入可能量を検証する「コスト等試算・検討委員会」を設置 ・原発依存度の低減に向けた工程表の策定と国民的議論の喚起 ●いくらマニフェストをズタズタに修正したからと言って卑屈になるな。 残念だけれども出来ないことをいつまでも出来る様に根氏背曲げていることこそ罪だ。 それと今回の大震災と福島原発事故で国のエネルギー政策の大転換が必要となった。 そのために今のダッチロールしながらも菅内閣とりわけ菅首相はとやかくの批判はあったにしてもよくやった。 いいことはいい。これを早く閣議で決定し次の内閣に引き継ぐことこそこれからの大きな仕事となる。 ここは菅民あげて日本再生に取り組むこととして、一区切りをつける時期ではある。この綱領ともいうべき大方針をみんなで確認して 大義とすれば日本の国の形はおのずとそれに沿って変わってゆくことになる。しかしながらこの改革はやはり自民では出来なかったはずだ。 その意味では民主内部の抵抗派に対して四面楚歌のなかで孤独の戦いを強いられた菅直人首相にはそれなりの歴史的評価は なされなくてはならないと思います。 いつも先頭に立つ者はアゲインストの風にであうもので、そのあとにいわゆるフォローアーという群れがついてくるのです。首相の言う脱原発は現実的には減原発、原発依存減の先にあることを公的、私的を考慮に入れずに発言したものでそのことをねちねちとあげつらう者どもは言葉の遊びに堕した口先野郎の汚名こそ似つかわしい。 それとこの電力自由化へ取っ掛かりは発送電分離無しには終えることはできない。 これに到達するまで国民は政府と電力を監視しなければ真実の改革はならないことを銘記かることであります。 菅首相に運と行政力と人望があればこの大改革を成し遂げてまさに歴史の評価に耐え得る名総理の勲章を手に入れることが出来たのでしょうが、まあここまでの入口への道先案内人としても別に卑下するには当たりません。 後は次の有為の人に託して発つ鳥跡を濁さずで終えるのがせめてものはな向けと心ある人はそう思っているかもしれません。取敢えずはご苦労さんと申し上げます。 今朝の朝日新聞 【原発依存減へ工程表】-内閣中間案-発送電分離も検討 の一面トップ記事に接しての感想です。 知っ得 http://www.new-life-club.com/bizdoor/------------------------------------------ PR |
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